田舎での起業成功への第一歩:起業のタイミング
2023.06.14
今回は僕自身(株式会社アットマーク代表取締役社長皆川正明)の自分語りメインです(笑)。
株式会社アットマークが株式会社として設立した日は、2014年7月30日。その前身は、MCStudioという屋号を持つ、株式会社アットマーク代表取締役社長の皆川正明、僕自身による「個人事業主」でした。
業務内容は、システム開発。クライアントにとって、使いやすく役立つシステムをオーダーメイドで構築するといった内容で、今とほとんど変わらないのですが、そのMCStudioが立ち上がったのは、2003年1月。当時僕は、都内の某ソフトハウスの一会社員でした。
新卒でシステム開発に携わったのは、1996年4月。会社員時代は、そこから2003年5月まで続きました。およそ8年。もともと30歳で独立すると決めていたこともあり、それを実行する形でフリーになったのです。
会社員時代は、さまざまな業種のシステムを経験しました。当時勤めていた会社では、7割くらいがシステム運用の人員、または汎用機を使った開発が多かったのですが、ありがたいことにオープンシステムでの開発がメイン。COBOLとか、開発環境を選ぶようなものではなく、VisualBasicやCenture、PowerBuilder、ウェブでは、ASPやPHPなど。RDBMSや思い起こせは、潰しの効く開発が経験できたということで、それはそれはとてもラッキーなことだったと思います。
クライアントサーバシステムからウェブシステムに代わる時代。入社当時は、DBといえばオラクルが当たり前で、開発環境も数十万円、いやそれ以上するRADツールを必須とする、とても個人事業主では用意できない金額の世界から、無償で同等以上のシステムが開発できる時代に変わっていく、そんなタイミングでした。
OSにLinuxを用意し、テキストエディタでPHPを書き、無償のPostgreSQLやMySQLといったRDBMSを用意するだけで、かなり大掛かりなシステムが構築できるのです。これは、本当にラッキーなことでした。
さらにラッキーなことに、インターネットと携帯電話が一気に普及しました。メールでさまざまなファイルをやりとりし、携帯でどこでも連絡が取れる。その前までは、ファイルをやりとりするには、バイク便。電話で連絡を取るにも不在なら、先方からの折り返しを待つのみ。そんな不便な世の中が一気に変貌したのです。そして何より、本などで調べるしかなかったシステム開発に関する情報が、Google先生によって簡単に調べられるようになったのです。これは本当に革命でした。
起業する、言うのはとても簡単です
僕は小学生の頃からシステム開発を行なっていたこともあり、ある程度の技術はあったとは思っています。
ただ、やはりさまざまなタイミングが重なって独立することができた。別の言葉で言うならば、運という後押しがあって、独立に踏み切れたと言っても過言ではなかったのではないか。そう思っています。
技術を磨くことは、最低限。そこからは、運を引き寄せることが重要なのだろうと。しかし、ただぼーっとしていては、運は寄ってきません。運を引き寄せるには、流れを読む力、空気を変える力、そういった力が必要で、それらを磨く努力が重要なのだと、僕は思います。