デジタルトランスフォーメーションって?システム化との違い
2023.07.27
いわゆる単純なシステム化とデジタルトランスフォーメーションの違いをちょっとした例をあげて説明したいと思います。
システム化
ある小売業の店舗を運営しているとします。これまでは、在庫管理や売上記録を手書きで行っていました。しかし、これでは時間がかかり、在庫が足りない場合もあれば、余分な商品がたくさん残る場合もありました。
そこで、POSシステム(Point of Sale)を導入することで、商品の売上と在庫を自動的に記録できるようにしました。これにより、売上の正確な把握や在庫の最適化が可能になり、効率が向上しました。
デジタルトランスフォーメーション
次に、デジタルトランスフォーメーションの例を見てみましょう。同じ小売業の店舗ですが、今度は全体的な変革を行います。
まず、オンラインショッピングサイトを立ち上げ、顧客は商品をオンラインで閲覧し、購入することができるようになりました。さらに、顧客情報をデータベース化し、購買履歴や嗜好を把握することで、ターゲットマーケティングが可能になりました。
また、顧客の問い合わせにはAIチャットボットを導入し、24時間いつでも対応できるようにしました。これにより、顧客対応の効率が大幅に向上しました。
さらに、販売データや顧客フィードバックを分析し、新商品の開発や販売戦略の最適化を行いました。これによって、顧客満足度の向上や市場競争力の強化が実現しました。
まとめ
システム化は特定の業務を効率化するための具体的な取り組みであり、例えばPOSシステムの導入がその一例です。一方、デジタルトランスフォーメーションは、全体的なビジネスモデルや運営プロセスをデジタル技術を活用して根本的に変革し、企業の競争力を強化する取り組みであり、例えばオンラインショッピングやAIチャットボットの導入がその一環です。
どちらも重要な取り組みですが、規模や目的によって選択するべきアプローチが異なります。